ブランドの個性を音で届ける、遊び心に満ちた空間演出
「うなぎパイ」で広く知られる、静岡・浜松の老舗菓子メーカー「春華堂」。本社移転に伴い、
1階に複合施設「SWEETS BANK(スイーツバンク)」を併設されました。
2階が本社、1階がショップ&カフェという構成で、「アミューズメントパークのような楽しさを感じられる場にしたい」という要望をもとに、SOUND COUTUREはサウンドデザインを担当しました。






サウンドロゴに、お菓子そのものの音を
SWEETS BANKは本社と共通のエントランスを持つ施設であるため、ブランドの世界観を空間全体で体現するために、「お菓子の音を使ったサウンドロゴ」を提案。春華堂の代表商品である「うなぎパイ」や「coneri(こねり)」を実際に試食し、割る音、包装を開ける音、咀嚼音などをサンプリング。朝・昼・夕の時間帯に合わせてそれぞれ異なる構成で音をデザインし、空間と体験の印象を柔らかく切り替えていきました。
なお、同フロア内にあるカフェエリアでは別のBGMを導入しているものの、空間が繋がっていることをふまえ、イコライジングによってエリア間で音が混ざり合わないよう細かく調整を施しています。

軽やかなスイーツに着想を得た、
サウンドアプローチ
色とりどりのスイーツが並び、焼き菓子の香りが広がる空間にふさわしいように、音楽的には洋菓子文化のルーツでもあるフランスの軽やかさを参照。特にコメディ映画のようなリズミカルで親しみやすいテイストを意識し、空間全体に「甘さ」と「楽しさ」を共存させるようなサウンドを設計しました。



空間と対話しながら進める音づくり
コンセプトの共有とサンプルサウンド提示の後、現地での音響検証と調整を実施。春華堂のスタッフと共に、実際の空間での音の響き方を確認しながら細かくチューニングを行いました。オープン当初はコロナ禍にあり、「マスク越しの会話が円滑に行える音量設計や帯域の配慮」もデザイン上の重要な要素となりました。






音が生む、広がる関係性
開業後、SWEETS BANKの音響設計はメディアや来訪者から高評価を獲得。静岡エフエム放送(K-MIX)の番組で施設が特集された際には、春華堂の広報担当者とともにSOUND COUTUREの代表・大河内が出演しました。
これを契機に春華堂主催のチャリティイベントにも参加するなど、プロジェクトを超えたつながりと新たな展開が生まれています。
