Snow Peak FIELD SUITE
SPA HEADQUARTERS

自然と人をつなぐサウンド

Year

2021

Category

Hotels

Place

Sanjo City, Niigata

“浴・食・泊”という体験を、音で最大化する

アウトドアブランド・Snow Peakが本社を構える新潟・燕三条に開業した複合型リゾート「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」。このプロジェクトにおいてSOUND COUTUREは、エントランス、スパ、レストランなど各空間のサウンドデザインを担当。建築は隈研吾氏、インテリアは加藤匡穀氏が手がけ、“ラグジュアリーでありながら自然を感じられる場所”というコンセプトを、宿泊者が音からも体現できるサウンドを目指しました。

音のコンセプトを、
土地の文脈や自然環境から探る

まずはSnow Peakの担当者と共に、2泊3日でリサーチを実施。新潟・燕三条や長野・白馬にあるSnow Peakの施設を訪れ、空間構成や建材の質感、広さや天高などを把握しながら、現地の自然音をフィールドレコーディングしました。現地に身を置きながら交わされた対話は、信頼関係の構築と共に、音のコンセプト形成に重要な役割を果たしました。

自然を象徴する音を、
「サウンドロゴ」として提案

SOUND COUTUREが提案した施設全体を貫く音のメインコンセプトは「自然そのものの音を活かすこと」です。建築デザインに用いられた”薪”に着目し、薪が燃える音や木が擦れる音など、薪にまつわる自然音を施設の「サウンドロゴ」として設計。借景ならぬ「借音」の発想で、自然と建築の境界を音で緩やかに繋ぎ、開業前からSnow Peakのブランドを支える音の軸として提案しました。

制作したのは、施設各所に合わせた計11デザイン。エントランスでは薪の音を使い、自然と建物をつなぐ音を設計。風や水の音は天井・床から立体的に流れ、スパへと続く階段では水中に沈むような演出を施しました。サウナには“ととのう”周波数を元にした設計を行い、レストランでは朝・昼・夜それぞれの時間帯に合わせて異なる音を制作。キャンプの環境音や調理音をサンプリングして織り込むなど、時間帯ごとのユーザー体験を深める構成としました。

セッションをベースにつくる、
空間と”共鳴する”音

約1ヶ月の制作期間中、現地の空気感を感じるべくチームメンバー全員で現地調査を実施。その場で音階やコードを決め、フレーズを書き上げました。スタジオに戻ってからは、セッション形式で音をかたちにする作業を行いました。生演奏をベースに、打ち込みやDTMも組み合わせて”音楽”として構成し、それを空間に調和する”音の設え”へと変換。スピーカーは薪の間や階段に埋め込むなど視認されない設置を徹底し、音と自然が一体となって感じることができる「音の実装」を行いました。

開業後も継続する、
音環境のチューニング

開業後も音響施工会社と継続的に連携し、現場の音響環境の変化に合わせて細部のチューニングを行いました。その結果、実用性と感性の両面で最適な音環境を実現することが可能となりました。

空間の構成要素の一部として設計された音は、現在も「Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS」におけるブランド体験を下支えする存在となっています。

Team

Sound Direction:
Yasuharu Okochi (SOUND COUTURE)

Sound Design:
Amon Chiba (SOUND COUTURE)
Daizen Taguchi (SOUND COUTURE)
Shimon Hoshino (SOUND COUTURE)

Sound System Direction:
Flysound

Architecture:
Kengo Kuma & Assosiates

Photo: Katsu Tanaka

Client

Snow Peak, Inc.

Category

Hotels

Snow Peak FIELD SUITE SPA HEADQUARTERS

Hotels | 2024

01

Restaurant

02

Entrance

03

Sauna

04

Lounge