HAPPO-EN

400年続く日本庭園のサウンド

Year

2023

Category

Hospitality

Place

Minatoku, Tokyo

ウェディング事業から、全館のサウンドデザインへ

400年の歴史を誇る美しい日本庭園を有し、国内外から多くのゲストを迎える場として親しまれている、東京・白金台の八芳園。SOUND COUTUREは2020年にウェディングサロンのサウンドデザインを手がけたことをきっかけに、その後、旧本館*のエントランスやレストラン、カフェ、庭園内の白鳳館をはじめとする館内全体のサウンドデザインへと参画することとなりました。
*2025年秋に全館リニューアルオープン予定。

音で“居心地”を整え、
コミュニケーションを円滑に

一般的にウェディングサロンでは、初回の接客に時間を要することが多く、スタッフとお客様のコミュニケーション及び関係性づくりが鍵となります。八芳園からの要望は「ウェルビーイングの視点で音の力を活かすことはできないか」というものでした。

SOUND COUTUREはこのリクエストに対し、「音で空間の居心地を整える」ことをテーマに掲げ、サロン内のBPMや周波数を丁寧に調整。ブランドを象徴する“円”やロゴマーク“∞”のニュアンスを音に反映し、スタッフとお客様の双方が自然体で過ごせる空間づくりを行いました。結果として、新規顧客の接客時間は約20%短縮され、成約率の向上にもつながっています。

日本庭園と屋内をシンクロさせる
“音の架け橋”

ウェディングサロンでの取り組みから半年後、エントランスやレストラン、カフェ、庭園内の白鳳館など、全館のサウンドデザインが始動。まず着手したのは、日本庭園と屋内空間をシームレスにつなぐためのフィールドレコーディングです。
水の流れ、竹林を渡る風、鳥のさえずり、竹箒の音──。八芳園ならではの環境音を丁寧に重ねあわせることで、まるで庭園の中に身を置いているかのようなサウンドを設計しました。
また、四季折々の自然を感じられるよう、春は芽吹く音、夏は蝉しぐれ、秋は落ち葉の踏みしめ音、冬は澄んだ空気を表現したサウンドをエントランスにレイヤー。屋内へ足を踏み入れた後も、季節の庭園の風景が続いているような体験を生み出しています。

“八芳園”というブランドを、
空間の一体感を持ってシームレスに感じられる“音の設え”

館内には、旧本館に当初から備えられていたスピーカーを生かしつつ、新たに2台のスピーカーを設置。エントランスへと足を踏み入れた際、ふわりと音に包まれるような体験を目指して、天井部に1台、奥から手前へと音が流れるようにもう1台を配置。音の自然な広がりを設計しています。また、各エリアの音が混ざり合うことで生じる不協和音を防ぐため、すべてのエリアで音階を統一。エントランス、フロント、通路、レストランと、異なる機能を持つ空間が連なっても、違和感を感じることのないように音の重なるタイミングを綿密に調整しています。エリアごとに表情を変化させながらも、館内のどこにいても“八芳園”というブランドが一貫して感じられる、シームレスな体験を実現しました。

2025年秋、リニューアルへ

八芳園は2025年2月1日より一時休館し、同年10月に全館リニューアルオープンを予定。SOUND COUTUREは引き続き、サウンドデザインを担当します。「日本を、美しく」という八芳園の理念のもと、音による新たな空間づくりに取り組んでいます。                                        

Team

Sound Direction:
Yasuharu Okochi (SOUND COUTURE)

Sound Design:
Amon Chiba (SOUND COUTURE)
Daizen Taguchi (SOUND COUTURE)

Client

HAPPO EN Co., Ltd.

Category

Hospitality

HAPPO-EN

Hospitality | 2023

01

Entrance