SHINANOYA Roppongi
Hills

おいしさに出会えるサウンド

Year

2023

Category

Supermarkets

Place

Roppongi, Tokyo

創業95年。「信濃屋」ブランド最大規模の新店舗

食文化を通じた地域貢献を掲げ、東京・横浜エリアに酒販店やスーパーマーケットを展開する老舗企業・信濃屋食品。創業95周年を迎えた2023年、その新たな節目として「信濃屋 六本木ヒルズ店」がオープンしました。六本木ヒルズ・ウェストウォークに位置するこの店舗は、ブランド史上最大規模を誇る2フロア構成のフードマーケットです。

SOUND COUTUREは、1階・2階の全館におけるサウンドデザインを担当。信濃屋が掲げる「おいしさだけでなく、新たな発見や楽しさに出会える場」となることを目指し、上質で親しみやすく、買い物体験を後押しするサウンドを設計しました。

ロゴとグラフィックから生まれた、
音のフォルム

六本木ヒルズ店では、信濃屋の新たなブランド・アイデンティティとしてデザインチーム「faa」によるロゴとグラフィックが開発されました。「伝統と革新」を軸に、信濃屋の文字を図形化。簡略化されたフォルムの中に、温かみや柔らかさを感じさせる曲線が取り入れられています。

SOUND COUTUREはこのロゴとグラフィックからインスピレーションを得て、音の設計を開始。ボトルや皿を想起させるシンボリックな造形や、サイン波の角を丸めた柔らかな電子音をデザインに取り入れました。さらに鳥や川の音など、動物や自然を連想させる要素、ガラスやセラミックのような素材感を感じさせる音色を加えることで、オリジナルの響きを構築しています。

空間と感情に作用する、
音のデザイン

本店舗の内装設計は、デザインユニット「STUDIO DIG.」が担当。まるでアートミュージアムのような空間構成を前提に、SOUND COUTUREは内装や照明、グラフィックとの連動性を意識しながら、ブランドの世界観を音で拡張しました。

サウンドのテンポは116BPMをベースに、ゆるやかな3拍子のリズムで設計。全曲メジャーコードで構成され、感情をポジティブな方向へと導くよう意図されています。「なんだか心地いい」「つい長居したくなる」といった、言語化しづらい体験価値にもアプローチする音の在り方を追求しました。

サウンドは60分×2本を制作。ピークタイム用と通常運用用として時間帯に応じた再生プログラムが構築されており、朝から夜まで自然なグラデーションで空間に寄り添います。

食とカルチャーを繋ぐ、音のチューニング

信濃屋 六本木ヒルズ店は、「六本木 蔦屋書店」と同じフロア内に位置しており、本や音楽などカルチャーとの接点を持つ場でもあります。SOUND COUTUREのサウンドデザインは、単なるBGMではなく、こうした文化との共鳴も意識した設計としています。

近隣の住民やオフィスワーカー、観光客、ウェルビーイングな暮らしを志向する人々など、多様な来訪者に向けて、食と時間の質を高めるフードマーケット。その空間を満たす音もまた、生産者の想いや食卓の風景を静かに繋ぐ存在として機能しています。

Team

Sound Direction:
Yasuharu Okochi (SOUND COUTURE)

Sound Design:
Amon Chiba (SOUND COUTURE)

Space Design:
STUDIO DIG.

Art Direction:
faa llc

Photo :
DAISUKE SHIMA

Client

Shinanoya Shokuhin, CO., LTD.

Category

Supermarkets

SHINANOYA Roppongi Hills

Supermarkets | 2023

01

SHINANOYA Roppongi Hills