VERMICULAR HOUSE

ホーローが奏でるサウンド

Year

2021

Category

Shops

Place

Shibuya, Tokyo

ブランドの世界観を多角的に感じられる体験型複合施設

2019年に愛知・名古屋の創業地にオープンした「VERMICULAR VILLAGE」に続き、“最高のバーミキュラ体験”を届ける場として誕生したのが、東京・代官山の体験型複合施設「VERMICULAR HOUSE」です。レストランやデリカテッセン、フラッグシップショップを備えたこの施設は、2021年のオープン以降、“製品を通じて伝えたい世界観”を、より没入的に届ける拠点として展開されてきました(※現在はニュウマン高輪に移転オープン)。

SOUND COUTUREは、名古屋の「バーミキュラ ビレッジ」に続いて本施設にも参画。地下1階「VERMICULAR HOTMADE DELI」および1階「VERMICULAR FLAGSHIP SHOP」のサウンドデザイン、そして2階レストラン「VERMICULAR HOUSE KITCHEN」のサウンドキュレーションを担当し、施設全体をシームレスにつなぐ音のインスタレーションを設計しました。

鍋の音、職人の手、火── 製品の背景を音で語る

最初に提案したのは、バーミキュラ製品に欠かせない“ホーローの音”を抽出して作り上げたサウンドロゴです。ホーロー鍋やフライパン、持ち手などの製品音に加え、工場で製品が生まれる過程における火の音、鉄の音、手仕事の音、さらには廃材の音までも採取し、職人の存在を背後に感じさせる音像を構築しました。

さらに、施設内の階層構造に着目し、地下と1階の音が混ざり合う階段エリアにも注目し、フロア間の音の重なりをポジティブに捉え、あえて意図的に重ねる設計を提案しました。1階には2種類のサウンド、地下1階には時間帯に応じた3パターンのサウンドを用意し、それらの音が重なり合うことで5種類のコンビネーション、1日を通して10以上の音体験が生まれるよう構成されています。

ホーローを響かせる── スピーカーそのものがブランドを語る

施設の象徴として開発されたのが、オリジナルの“ホーロースピーカー”です。ホーローという素材を用いて、外装をバーミキュラのデザイナーがデザインし、製作は名古屋の工場でバーミキュラの職人の手によってひとつずつ仕上げられました。

内部の音響部分は音響設計チーム「Fly sound」が担当しています。フロアごとに色を変えたホーロースピーカーは、空間の美しさを高めると同時に、ブランドの価値観を視覚的にも音響的にも伝える装置となっています。

空間と接客をつなぐ音の設え

製品と同じ素材(ホーローや木)でつくられたスピーカーから響く音は、ブランドストーリーを語るきっかけとして、接客にも活用されています。音の体験が、製品やスタッフの言葉を補完するツールとなることで、ブランドへの共感や理解が自然と生まれていきます。

また、サウンドの実装後に生じた「緊張感のある音場」という課題に対しても、即座に調整を行いました。ホーロー由来のクリアな音質から高音を抑え、低音を強調することで空間の緊張感を和らげ、結果的に調整前と比べて売上が60%増加。名古屋店舗と肩を並べる成果へとつながりました。



Team

Sound Direction:
Yasuharu Okochi (SOUND COUTURE)

Sound Design:
Amon Chiba (SOUND COUTURE)
Yasuharu Okochi (SOUND COUTURE)

Sound System Direction:
Flysound

Architectural Design:
LINE-INC.

Photo: Kozo Takayama

Client

AICHI DOBBY. LTD.

Category

Shops

VERMICULAR HOUSE

Retail | 2021

01

Deli

02

Shop